倉庫業青年経営者協議会
創立40周年記念式典・パーティー
日程:2013年6月11日(火)
場所:芝パークホテル(東京都港区)
2013年6月11日(火)、第41回総会・第131回全体会に引き続き16時30分より、芝パークホテル別館2階「ローズ」において、倉青協40周年記念式典および記念パーティーが開催された。記念式典には、国土交通省、日本倉庫協会、日本倉庫経営者倶楽部からご来賓を迎え、倉青協OB会員も多数出席した。また当日は、40周年記念準備委員会が中心となって制作した『倉青協創立40周年記念誌』があわせて配布された。創立から40年の時を経て会員数150名を突破した倉青協の来し方を振り返り、これから先の未来に思いをはせるひとときとなった
【40周年記念式典ご来賓】
国土交通省 大臣官房参事官 金井昭彦様
一般社団法人 日本倉庫協会 理事長 谷山 將様
一般社団法人 日本倉庫協会 副会長 田中稔様
一般社団法人 日本倉庫協会 副会長 小此木 歌藏様
一般社団法人 日本倉庫協会 副会長 森本啓久様
日本倉庫経営者倶楽部 会長 森通保様
INDEX
1.創立40周年記念式典
式辞/ご来賓あいさつ/歴代事務局感謝状贈呈
2.記念パーティー
今から40年前の昭和48年5月18日、東京のパレスホテルにて設立総会が行われ、倉青協が発足した。当時は97社が加入しており、設立総会には57名の方が出席されたという記事が残っている。40周年とひと言でいっても、人間なら成人式を2回迎えたことになる。設立時のチャーターメンバーのお子様はもちろん、お孫さんまで3世代で倉青協会員という方が複数名出始めており、40年というのは長いものだと改めて感じる。
40周年記念事業にあたり記念冊子を作成したが、その中で歴代会長の座談会を企画し、11名の歴代会長にご列席いただいた。印象深かったのは、皆さんが共通して、本当に倉青協のことが好きだということ。そして私も倉青協が大好きだ。なぜみんなこれほど倉青協が好きなのか、その理由は二つあると思っている。一つは、会員同士がざっくばらんにモノを言い合える関係。二つめは、自分の会社もしくは個人をさらけ出して見せられるオープンさだ。
倉青協では現在、全体会、企業交流会をあわせて年4回開催している。行く先々で会員企業の現場を見学するが、皆さん、ここまで教えていいのかというところまでお話しくださる。私も倉青協のメンバーが会社に来ると、普通だったら見せないところまで見せてしまう。そういった関係は、40年の歴史の中で大切に培われてきたものだ。倉青協は卒業した後も一生付き合える仲間ができる場であり、私も倉青協には本当に感謝している。
40年前と比べ、倉庫業界を取り巻く環境は大きく変わった。その中で倉青協もいい伝統を引き継ぎつつ、その時々の正副会長をはじめ役員や会員の皆さんの要望やニーズをうまく拾いながら、だんだんと変わってきたのではないかと思う。これからも、倉青協を支えている皆様が、その時代に合った倉青協にどんどん変えていっていただきたい。50歳で卒業という会だからこそ、若さを出して革新的にいろいろチャレンジをしていくべきだと思う。
今日40周年を迎えた倉青協が、50周年、100周年とますます発展することを祈念して、私のごあいさつとさせていただく。
本日は40周年式典という晴れやかな場にお招きいただき、感謝申し上げる。私は今のポストに来て2年ほど経つが、倉青協の皆さんとは非常に深く長くお付き合いをさせていただいている。これまで運輸関係の業界をいくつか見てきたが、これだけざっくばらんな話ができて、それでいて震災時のようにまとまる時はまとまって、また、問題意識も高く真剣に議論ができる組織はなかなかない。そういう意味で非常に貴重な場であり、倉庫業だけでなく物流全体について深く本音で話し合い、私も非常に勉強になり、有意義な時間を過ごさせていただいている。
今年は総合物流施策大綱の改訂の年で、国土交通省では今まさに閣議決定に向けて最後の調整をしている。先日、有識者検討会の提言をいただき、産業、国民生活を支える物流はどうあるべきかというご意見をいただいた。その中で柱となるのが、物流の効率化や環境負荷の低減、安心、安全の確保に向けた災害物流の構築などである。
効率化については、本年度新たに倉庫税制の延長ということで皆様にもご協力いただいた。物流効率化法も認定件数がまだ少ないので、これをさらに増やして効率化を進めていくということで取り組んでいる。
環境については、今年度新たに環境省との連携事業として、物流拠点の低炭素化促進事業を立ち上げた。これはLEDや太陽光パネル、自動化保管装置など、省エネと効率化を実現する設備投資の取り組みについて1/2を補助するという、今までにない画期的な制度だ。今、環境省と調整しながら要綱を作成しており、とくに中小企業で環境に問題意識を持っている方に利用いただける制度にしたいと考えている。
また、災害に強い物流システムの構築ということで、全国900以上の施設のご協力をいただき、電源や通信機等の補助制度を行った。倉青協の災害時の一致団結の精神を見習い、私どもも引き続き、災害に強い物流の構築を強力に推進していきたい。
40周年ということで、倉青協は今後もさらに発展していかれることと思う。私どもも今後もぜひ長いお付き合いをさせていただきたい。本日はおめでとうございます。
倉青協40周年おめでとうございます。こういう場にお呼びいただき大変光栄に存じます。
私は、4年前から日本倉庫協会の事務運営を担当しているが、倉青協という組織を強く意識したことが3回ある。一つは、東日本大震災だ。日倉協も会としてしっかり会員をフォローしようと、出来る限りのことをしたが、なんといっても倉青協の組織の支援はじつにすばらしかった。特に人的支援は倉庫協会にはなかなかできなかったが、それをすぐさまされていた。私どもは常に倉青協を意識しながら仕事をしたと言っても過言ではない。
第二に倉青協を意識したのは、国際倉連だ。過去を調べてみると、じつは国際倉連に積極的に参加するようになったのは、倉青協のメンバーの活躍によることがわかった。国際倉連は73年に発足し、74年ローマ大会から日本も参加したが、しばらくは大手会社のヨーロッパ駐在員が参加していた。そうした中、78年のアテネ大会に大挙して倉青協の皆さんが参加されて、国際倉連も日本の参加を非常に歓迎し、それがきっかけで日倉協の中に国際委員会もできた。それから日本で大会を4回もやっている。そういうことを知った時に、倉青協の皆さんの先見の明に驚いた。来年はシカゴで開催されるので、ぜひたくさんご参加いただきたい。
三つ目は、日倉協で6年間続けている中小倉庫業経営者セミナーだ。セミナーでは毎回、経営者が3人ずつ自分の経験等を話すのだが、そのメンバーをみると、ほぼ100%倉青協のOBか現役の方で占められている。倉青協の人材の層の厚さに驚くばかりだ。
これが、私がこの4年間に受けた倉青協の印象だ。倉青協はある意味、日倉協のよきライバルではないかと私は思っている。我々は、倉青協の活動を見て常に刺激されながら、倉青協がこんなにがんばるなら私たちもがんばらなくてはいけないという思いで仕事をしている。これからもよきライバルとして、ぜひがんばっていただきたい。
倉青協の100年、200年と続く発展と、本日ご列席の皆様方のご健勝を祈念申し上げる。
先ほど総会において無事選任され、会長職を拝命した。夜は得意なのでこれからは元気を出していきたい。
初めに、倉青協OBの皆様に厚く御礼申し上げたい。本日は、第6代会長を務められていた大阪の西尾先輩から、直近の第19代の醍醐会長まで、14代の会長がそろい踏みだ。おそらくこのような会は他にはないだろう。これも皆様が倉青協を育成され、今日現在も愛着をお持ちでいらっしゃる証拠だと感じている。
醍醐前会長のお話にもあったが、我々もぜひ倉青協を時代の変化に合わせながら、より良い会にしていきたい。今日は多数のOBにご参加いただき、また国土交通省様、日本倉庫協会様、日本倉庫経営者倶楽部様よりご来賓をお迎えしているので、現会員も諸先輩方と積極的に交流していただきたい。
昭和48年の創立以来、倉庫業を営む若手経営者の集う場として、長きにわたり立派に諸活動を続けてこられたのは、初代鈴木会長からこの6月まで会長を務められた醍醐前会長に続く歴代の会長様、そして執行部を支え、協会活動に真摯に取り組まれてきた会員の皆様のご努力、ご尽力のたまものと思う。この40年間で事業環境は大きく変わったが、倉青協は時代の変化に合わせてより活発に活動し、成長を遂げられている。不易流行という言葉にあてはめれば、不易とは倉庫業、流行とは物流革新への的確な対応であったのだろう。
また、倉青協の交流を通じて、多くの新規ビジネスのアイデアが議論され、一部は事業として実現しているとお聞きしている。通常、新規事業のアイデアを膨らませ、現実的な検討を加えて事業にまで高めていくことは、一企業単独でも困難なことだ。それを複数社の協業というかたちで実現されたのは、驚くべきことである。これもひとえに皆様方メンバーの思いの強さによると思われる
先般の東日本大震災においては、東北地方を中心に我々の仲間も甚大な被害を受けたが、倉青協の皆さんは支援物資の提供や作業員派遣等で被災地の復旧を力強く後押ししたと伺っている。被災地の倉庫業経営者の皆様も、仲間の支援を受けたことで心強く復旧に向けて勇気づけられたことと思う。
日倉協も同様に、限られたものではあるが被災企業への支援を行ってきた。さらに現在、日倉協では倉庫業の公共性の維持拡大と、会員事業者の経営基盤の強化の観点から諸活動を行っている。その活動の一つとして、将来、大規模自然災害が発生した場合、倉庫事業者が社会的使命を果たせるように、事業継続計画書(BCP)作成の手引きとそのモデルを策定し、会員に配布した。ご出席の皆様で未だBCP策定がなされていない企業は、ぜひ配布した手引きおよびモデルをご活用いただき、とりあえずのものを作成なさることをお勧めする。
今後も倉青協が曽根新会長のもと、ますます存在感を発揮し、ご発展され、次なる10年、そして100年と会を重ねられることを祈念しご祝辞としたい。