倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会
日程:2016(平成28)年1月25日(月)
場所:芝パークホテル(東京都港区)
2016年1月25日(月)午後1時より、芝パークホテル(東京・港区)において、倉庫業青年経営者協議会常任幹事会が行なわれた。今回は通常の常任幹事会のほか、日本貨物鉄道様による特別講演や分科会、国土交通省との意見交換会など盛りだくさんな内容となっており、一部の一般会員も参加して充実した会合となった。
1.常任幹事会
運営委員会報告/企業交流委員会報告/組織活性化委員会報告/IT委員会報告/広報委員会報告/連絡・報告事項
2.特別講演会「トラックドライバー不足時代に対応する鉄道コンテナ輸送サービスモデル」
3.国土交通省との意見交換会(第一部:分科会、第二部:講演および意見交換会)
4.懇親会(意見交換会)
会長あいさつ
太宰 榮一 倉青協会長
株式会社白石倉庫
「明けましておめでとうございます。倉青協は、今年もがんばって活動していきたいと思います。
昨年からの広報委員会の活動の一環で、今日の午前中も日倉協幹事の安田倉庫様に伺って倉青協の活動をお伝えしてきました。
「物流ウィークリー」には倉青協のリレーニュースが掲載されていますが、倉庫協会の幹事会社の方々も意外とそれをしっかり見てくれています。とくに藤尾さんの赤裸々な記事などには、『会社を背負っている方の発言として実感がこもっていて参考になった』といった声も届いています。これからも外に向けて、倉青協を積極的に発信していきたいと思います。今日は、通常の常任幹事会だけでなく、曽根さんの発案で鉄道貨物輸送についての特別講演会を企画しました。また、国交省さんとの意見交換をしっかりと図れるよう、常任幹事会では初の試みとして懇親会を着席形式にしました。
このように、今までの醍醐さん、曽根さんの流れを大事にしながら、昨年から新しい企画も次々と出てきており、副会長、委員長、常任幹事の皆さんが、がんばってやってくれています。今年も1年、楽しく勉強していきたいと思いますので、よろしくお願いします」
●運営委員会報告
馬場俊彰運営委員長
東日本倉庫株式会社
▽第139回全体会(松山大会)予定
・開催日 2016(平成28)年3月10日(木)、11日(金)
・開催場所 道後温泉・ふなや(予定)
・プログラム
(1)常任幹事会
(2)見学会(大栄倉庫産業株式会社・松山港FAZ視察)
(3)分科会(4分科会)
(4)全体会
(5)懇親会
▽第44回総会・第140回全体会予定
・開催日 2016(平成28)年6月10日(金)
・開催場所 芝パークホテル(東京)
・プログラム
(1)常任幹事会
(2)総会・全体会
(3)CBRE特別セミナー
物流不動産ファンドのセールス担当者から最近の状況について説明いただく。
(4)セミナー(調整中)
(5)懇親会
▽第141回全体会(金沢大会)予定
・開催日 2016(平成28)年11月9日(水)、10日(木)
・開催場所 金沢市(予定)
▽IT委員会の活動報告
・コラムの運用
コラムの運用はSEOを目的として、各社のHPと倉青協のHPの相互リンクをする試み。キーワードでSEOを高めたいのか、コラムとして会社HPへのリンクがあればいいのかを申込時に選べるようにしたい。
・無線ネットワークのアンケート
無線ネットワークのアンケートを実施した。参加表明は今のところ20社程度。3月の松山大会の前夜に10社程度集まって意見交換し、ネットワーク構築に向けていきたい。
倉青協の会長の会社には、事務局を災害対策本部として1台あったほうがいいと思う。(太宰会長より)
・分科会の議事録
名古屋大会の分科会の書き起こしを会員ページの文書保管にアップした。他グループの話も参考になるので、ぜひご覧いただきたい。
●広報委員会報告
鈴木庸介広報委員長
株式会社富士ロジテック
▽広報委員会活動報告
・全国の日倉協幹事会社を訪問(2016年1月26日に完了予定)。
・日倉協幹事会社との意見交換会を2016年4月に開催予定。
・物流倉庫振興推進議員連盟との意見交換会を、2016年7月開催予定で企画中。
・戦略小委員会を2016年1月8日に開催。他団体との渉外のあり方、当協会の政治的な立ち位置等について議論を行なった。50歳以下の若い人たちの間で座談会を行なうといった、やわらかい意見交換会として進めていければいいのではないか。皆さんからも広くご意見をいただきたい。
●連絡・報告事項
▼新着情報
<新入会員のご紹介>
2015/12/28
サン インテルネット株式会社 三田 竜平 様
(2015年12月28日現在会員数149名)
<ご就任のお知らせ>
2015/11/27
株式会社タキ倉庫 瀧 祥太様 取締役にご就任
2015/12/03
森本倉庫株式会社 森本 真弥様 代表取締役社長にご就任
2015/12/22
結城運輸倉庫株式会社 結城 賢進様 代表取締役社長にご就任
*その他新着情報はホームページをご覧ください。
▼日本貨物鉄道株式会社ご出席者
日本貨物鉄道株式会社 執行役員 関東支社長 犬飼 新 様
日本貨物鉄道株式会社 関東支社 営業部長 佐々木 康真 様
日本貨物鉄道株式会社 関東支社 営業部 首都圏営業開発グループ 部長代理 松本 尚士 様
日本貨物鉄道株式会社 関東支社 営業部 課長代理 舘野 聡 様
小山嘉一郎氏(小山企業株式会社)の司会により、日本貨物鉄道株式会社による特別講演会(セミナー)が行なわれた。
はじめに、兼元邦浩副会長(冨士倉庫運輸株式会社)が、「今回、曽根前会長の広いご人脈のおかけで、JR貨物の関東支社の皆様にお越しいただきました。倉青協はトラック事業をやっている会員も多く、長距離ドライバーの確保が難しい中、モーダルシフトということでJRの貨車を使わせていただくことも考えていかなければいけない課題であり、セミナーを非常に楽しみにしております」とあいさつした。
日本貨物鉄道株式会社 執行役員 関東支社長の犬飼新様は、「昭和62年に国鉄が分割民営化し、旅客部門はJR北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州の6つの会社に分かれましたが、貨物部門だけはJR貨物1社で北海道から九州までを担っています。本日、皆様は全国各地からお集まりですが、当社も全国サービスネットワークを持っておりますので、皆様方のお役に立てればと思っております」と述べた。
続いて、同社営業部の松本尚士様が、「トラックドライバー不足時代に対応する鉄道コンテナ輸送サービスモデル」をテーマにセミナーを行なった。ビデオによる同社のサービス案内の後、鉄道コンテナ輸送のメリットや利用方法、さらに倉庫と連携した鉄道コンテナ輸送構想について説明した。セミナー後には質疑応答が行なわれ、鉄道コンテナ輸送に関して詳しく知ることができる貴重な機会となった。
3.国土交通省との意見交換会
●第一部:分科会
国土交通省との意見交換会に向けた準備として、第一部では、鈴木庸介氏(株式会社富士ロジテック)の司会進行のもと、6つのグループに分かれて分科会を行なった。あらかじめ募集した討論テーマの中から各グループが討議したい内容を選択してディスカッションし、代表者が要約を発表した。
各班のディスカッションテーマは以下のとおり。
1班 ドライバー不足、労働力不足への対策、物流ネットワークづくり
2班 TPPと倉庫事業者メリット・デメリット
3班 10年後の業界図 変わりゆく物流の中で
4班 こんな法律、補助金あったらいいな
5班 自動化・システム化 労働力不足を前提として
6班 地方物流は今後どうなる? 地方と都市圏の連携について
国土交通省 大臣官房参事官
坂巻 健太 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
統括課長補佐 内田 忠宏 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
総合物流施設企画調整官 山倉 学 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
課長補佐 牛﨑 昇 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
専門官 羽村 孝博 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
物流政策企画第二課長 増田 純子 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
物流施設業務係長 藤井 大地 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 物流産業室
主査 畑中 茂雄 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 企画室
物流効率化・高度化推進官 松井 重博 様
国土交通省 総合政策局 物流政策課 企画室
係員 堀 航平 様
坂巻参事官が「物流政策の課題と展望について」と題して講演を行なった。昨年発足した交通政策審議会物流部会の12月の答申の内容を紹介。モーダルシフトのさらなる推進や物流ネットワークの拠点高度化など、物流政策性革命の実現に向けた主な施策例や、未来へ続く魅力的な物流への進化に向けた主な施策例を説明した。また、平成28年度予算案・税制改正案のポイントなどについても話をした。
続く意見交換会では、講演の中で紹介された税制特例や補助金の適用についての具体的な質問や、第一部の分科会での討議内容を踏まえた質問などがあり、時間いっぱいまで活発な意見交換が行なわれ、話の続きは懇親会へと持ちこされた。
3.懇親会
18時より「アイビー」において、谷川隆史氏(谷川運輸倉庫株式会社)の司会により懇親会が開催された。国土交通省、日本貨物鉄道の皆様にもご参加いただき、今回新たな試みとして着席形式での懇親会とした。講演会や意見交換会では聞けなかったこと、話し足りなかったことなどを個別にじっくりと話せる場となり、コミュニケーションを深める有意義な時間となった。
●会長あいさつ
太宰 榮一 会長(白石倉庫株式会社)
「本日は、ぜひ国交省様と話しがしたいということで、常任幹事以外にも一般会員からご参加いただいている方もたくさんいらっしゃいます。今までは毎年立食でしたが、今回はテーブル着席で国交省の方々とじっくり話をしていただけるようにしました。また、曽根前会長の発案で、今回JR貨物様に講演いただき、懇親会にもご参加いただいています。講演会、意見交換会で話し足りなかったことや聞きそびれたことなど、ぜひこの場でしっかりとコミュニケーションしてください。今年も年始から世間ではいろいろありましたが、我々は“前だけを見て進む”倉青協でありたいと思います」