倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会・第159回熊本全体会
日程:2022年10月13日(木)、14日(金)
場所:ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ(熊本市)
2022(令和4)年 10 月 13 日(木)、 ANA クラウンプラザホテル熊本ニュースカイ(熊本市)にて倉青協常任幹事会、分科会、第159回全体会が開催された。分科会では、 50 周年記念誌に向けた企画案について会員同士活発に意見を出し合った。全体会では、JR九州 執行役員の中野幹子様による講演が行われ、くまモンもサプライズ登場して華を添えた。翌 14 日(金)には、熊本復興応援観光を実施し、熊本を存分に満喫する大会となった。
1.常任理事会
2.分科会 50周年記念誌企画について
3.第159回全体会
講演
演題「JR九州の成長と進化」
講師 九州旅客鉄道株式会社 執行役員熊本支社長 中野 幹子 様
会長ごあいさつ
来賓ごあいさつ
各委員会報告/連絡・報告事項
4.懇親会
5.熊本復興応援観光
1.常任幹事会
ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ「アルシェ」にて、12時30分から常任幹事会開催、常任幹事35名出席。各委員会から活動報告など、内容については全体会での報告のとおり。
2.分科会
東日本、西日本の2グループに分かれ、来年6月に迎える倉青協50周年の記念誌に掲載する企画案について議論した。自由な発想で出されたアイデアは、今後の50周年誌の制作の参考にされる予定。
3.第 159 回全体会
15時30分から「ストリングス A」にて、第159回全体会が開催された。会員52名参加。
司会 喜多村 祐輔 氏(丸加海陸運輸株式会社)
開会宣言
森本 真弥 倉青協副会長(森本倉庫株式会社)
前夜祭から来られている方は少しお疲れかと思いますが、これからが本番ですので、勉強と親睦に励んでいただきたいと思います。それでは第159回全体会熊本大会を開会します。
講演
「JR九州の成長と進化」
九州旅客鉄道株式会社 執行役員熊本支社長 中野 幹子 様
講師の中野幹子氏は、1991年に九州旅客鉄道(JR九州)に入社後、事業開発本部サービス事業部長、JR九州ホテルズ代表取締役社長など数々の要職を歴任。2019年には女性初のJR博多駅長として脚光を浴び、現在は執行役員熊本支社長を務めている。
講演では、民営化され赤字続きだったJR九州が、お客様のため、地域のためという価値観を軸に、鉄道以外の事業にも積極的に挑戦しながら大きな成長と進化を遂げてきた経緯、また、ご自身が女性として仕事にどう向き合いモチベーションを保って活躍を続けてきたかについて、明朗な語り口で語った。講演後には、サプライズでくまモンが登場し、会場は大いに盛り上がった。
会長ごあいさつ
富永 太郎 倉青協会長(福岡倉庫株式会社)
皆さん、ようこそ熊本へお越しくださいました。今回の設営にあたって、運営担当の千代田副会長、地元の福田委員長、地元幹事として永井君、住永君、本当にありがとうございました。
JR九州の中野様は非常に有名な方で、今日講演を聴く機会をいただけて本当によかったです。JR九州は、赤字が宿命づけられた会社として誕生しましたが、次々と新しいビジネスに取り組まれて本業とシナジーを生み、大きく企業形態を変化させ、今では学生の就職希望ランキング圧倒的1位を誇る、九州を代表する企業となっています。
「ななつぼし」も今日でこそみんなの憧れですが、高級列車で1週間かけて九州をまわるといったコンセプトに、社内が初めからもろ手を挙げて賛成したとは思えません。やはり大きな変化を起こす時には、経営トップの先見性と決断力が重要ではないかと思います。我々も企業オーナーとして長い経営のバトンを担う中で、一つ二つは会社の歴史の大きな分岐点になったと言われるものを残さなければいけません。そういう宿命をもった者同士、胸襟を開いて話し合えるこの倉青協の場をぜひ有効にお使いください。
また本日は、日本倉庫協会 常務理事の嶋﨑様にご来会いただきました。大きな課題に取り組む時には、自分ひとりで動くのではなく、業界団体による働きかけが必要です。今、大型庇の建築面積の緩和について具体的な動きが出て来ていますが、我々も自民党青年局との懇談会でずっと意見を申し上げてきましたし、日倉協も国に対する依頼事項に毎年載せていただいていました。そういう一つ一つが積み重なっていって、業界全体の課題が改善され、仕事がやりやすくなるのだと思います。
最後に、熊本はこの10年弱の間に地震や水害など非常に大きな災害を経験しています。その復興の状況をぜひ皆さんと共有したいということで、明日はあえてゴルフをなくし観光のみとしました。それでは、熱い思いがこもったこの熊本大会で、楽しい時間をお過ごしください。
来賓ごあいさつ
一般社団法人日本倉庫協会 常務理事 嶋﨑 真理 様
平素、日倉協の活動にご協力、ご理解いただき御礼申し上げます。現在、日倉協では非常に多くの情報を発信しています。日倉協のwebサイトをご覧いただけばわかりますが、平均週1回以上は何等かの情報を出しています。直近でいうと、今ご紹介がありました大型庇の建築面積の緩和について、パブコメの募集が始まったという情報を皆さんにお知らせしています。大型庇については昭和25年に今の基準が制定されており、日倉協としても長いこと要望してきた結果、緩和が決まったということで、施行は来年4月以降になると思います。
今日ここへ来た理由ですが、日倉協の今年度の事業計画において、業界の人手不足への対応として、外国人の活用について国交省や物流関係団体と協力して研究し、企業のニーズを把握することを挙げています。そこで9月に富永会長が日倉協に来られた時、「若い経営者の皆さんはどう思っているんですかね」という話をしたところ、「10月に熊本で倉青協があるから、そこでみんなの話を聴いたらいかがですか」とご提案いただいた次第です。ですから、今回はとくに人手不足に対応するために外国人についてどんな風に考えているかという点も、ご意見をいただければと思います。いずれにしても私も初めてこの場に来ましたので、皆さんとお近づきになっていろいろなコミュニケーションをさせていただければと思います。
各委員会報告
● 運営委員会報告
福田 洋 委員長(岱明運輸株式会社)
本日は熊本にお越しいただきありがとうございます。運営委員会は、富永会長の『変化 変化 変化!』のスローガンのもと、これからもがんばっていきます。
<今後の予定>
▽常任幹事会・特別講演会(東京)
・開催日:2023(令和5)年1月19日(木)
・開催場所:芝パークホテル(予定)
*特別講演会、分科会、懇親会は一般会員も参加募集、また懇親会は卒業3年以内のOBへも案内予定
▽第160回全体会(埼玉大会)
・開催日:2023(令和5)年3月2日(木)、3日(金)
・開催場所:川越プリンスホテル(予定)
*「首都圏外郭放水路」見学会を予定(前半組、後半組に分かれて実施)
▽第50回総会・第161回全体会・50周年記念式典(東京)
・開催日:2023(令和5)年6月9日(金)
・開催場所:東京都内(調整中)
会員交流委員会報告
社本 崇志 委員長(福玉精穀倉庫株式会社)
今後とも皆様にとって有益であり、参加したくなるような会員交流会を開催したいと思っております。引き続きご参加、ご協力賜りますようお願いいたします。
<活動報告>
・2021(令和3)年11月 西日本ブロック懇親会を京都で開催(コロナにより縮小開催)
・2022(令和4)年5月 東日本ブロック懇親会を名古屋で開催
<活動予定>
・2022(令和4)年11月28日 29日、東日本ブロック懇親会を仙台にて開催予定
倉庫見学 ①東邦運輸倉庫株式会社様 ②協和運輸倉庫株式会社様
<会員人数>
・2022(令和4)年10月(熊本全体会)現在 121名
企業交流委員会報告
湯川 茂樹 委員長(丸二倉庫株式会社)
私は11月に結婚することが決まりました。周年誌はこの場がキックオフだと考えています。今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。
<活動報告>
・50周年誌作成に関し、毎週水曜日にオンラインミーティングを定期開催
・50周年誌掲載用に歴代会長5名(曽根元会長、太宰元会長、池田元会長、野口前会長、富永会長)の座談会を実施
・第1回企業交流委員会を共通運送株式会社様のご協力のもと開催。参加者35名。
・50周年誌掲載用に歴代会長個人インタビューを継続実施中(曽根元会長→野口前会長、池田元会長、太宰元会長、富永会長)
<活動予定>
・周年誌作成に向けた定期オンラインミーティングを継続
・第2回企業交流委員会見学会を実施予定(開催場所は変更の可能性あり)
開催時期:2023(令和5)年2月
見学内容(予定):和歌山アドベンチャーワールドの裏側、SDGsの取り組み
広報委員会報告
淺野 順一 委員長(淺野運輸倉庫株式会社)
先日、祖父のお別れの会があり、お忙しい中、コロナの難しい中、滋賀まで足を運んでいただいた皆様、供花、弔電をいただいた皆様、ありがとうございました。数多くの励ましのお言葉をいただき、父もあわせて感激をしております。御礼申し上げます。
<活動報告>
▽倉青協内活動の積極的な発信
・倉青協リーフレットを現体制版にリニューアル
会員数の減少が続くので、会員増強にリーフレットを有効に使っていただきたい
▽行政機関や外部団体との連携および情報交換
・2022(令和4)年3月24日 自民党本部において、自民党青年局・青冷協・倉青協との合同意見交換会を開催(自民党青年局14名、青冷協10名、倉青協11名参加)
▽各メディアとの連携
・カーゴニュース様、輸送経済新聞社様にて、6月開催の倉青協総会の取材記事および7月の歴代会長との意見交換会の取材記事を掲載
連絡・報告事項
【新入会員ご紹介】
2022 (令和 4 )年 6 月 第一倉庫 株式会社 小泉 泰佐 様(東京)
春まで兄で社長の小泉泰志がこの会でお世話になっておりました。倉青協前会長の池田さんにご紹介いただき、今年から入会させていただきました。よろしくお願いいたします。
2022 (令和 4 )年 9 月 防府通運株式会社 橋口 平 様(山口)
現社長の喜多村が富永会長と面識があり、倉青協をご紹介いただいて入会させていただきました。せっかく入会したからには、このつながり、ご縁を生かして積極的に参加していきたいと思いますので、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
2022 (令和 4 )年 6 月 中野倉庫運輸株式会社 中野 太郎 様(東京) *ご欠席
(紹介者 小樽倉庫株式会社 山本 みゆき 様)
2022 (令和 4 )年 7 月 船村興産株式会社 舩村 峰之 様(静岡) *ご欠席
(紹介者 野口倉庫株式会社 野口 英徳 様)
2022 (令和 4 )年 9 月 南花田共同倉庫株式会社 中野 佳寿美 様(大阪) *ご欠席
(紹介者 阪南倉庫株式会社 堀畑 浩重 様)
2022 (令和 4 )年 10 月 株式会社松菱 松尾 拓大 様(大阪) *ご欠席
(紹介者 阪南倉庫株式会社 堀畑 浩重 様)
【ご就任】
2022 (令和 4 )年 5 月 熊本交通運輸株式会社 住永 富司 様 代表取締役社長にご就任
2022 (令和 4 )年 6 月 株式会社若狭物流 中村 俊介 様 代表取締役社長にご就任
2022 (令和 4 )年 5 月 富山倉庫株式会社 荻布 原駆郎 様 富山県倉庫協会会長にご就任
2022 (令和 4 )年 5 月 松浦通運株式会社 馬渡 恒太朗 様 常務取締役にご就任
2022 (令和 4 )年 5 月 伊澤株式会社 伊澤 英太 様 代表取締役社長にご就任
2022 (令和 4 )年 5 月 株式会社藤城運輸 藤城 啓丞 様 代表取締役社長にご就任
【訃報】
2022 (令和 4 )年 8 月 30 日 小樽倉庫株式会社 代表取締役社長 山本 みゆき 様のご尊父、山本 信彦 様ご逝去
ごあいさつ 山本 みゆき 様(小樽倉庫株式会社)
4 年前に食道がんを患い復活を果たしたのですが、昨年秋に転移が見つかり、さらに今年 7 月に別の場所に転移があるということで、最後の 2 週間は在宅介護を選んで一緒に過ごすことができました。自宅にいる間にいろんな話をしましたが、その中で、「人生なんだかんだあったけど楽しかったな」ということをずっと言っていました。私は、そういう人生を自分も歩んでいきたいとしみじみ思いました。また、今日私がここにいるのは、「倉青協はすばらしい会だからぜひ入ったらいいよ」と父が言ってくれたおかげなので、そのことも父に感謝しています。
皆様にちゃんとお知らせしていなかったので、かえっていろいろお気遣い、ご配慮いただいたかと思います。ありがとうございました。
2022 (令和 4 )年 5 月 31 日 淺野運輸倉庫株式会社 専務取締役 淺野 順一 様の祖父君、淺野 恭司 様ご逝去
2022 (令和 4 )年 9 月 14 日 株式会社ロジコムホールディングス 代表取締役社長 大上 正人 様のご尊父、大上 正治 様ご逝去
監事講評
池田 雅一 監事(東京倉庫運輸株式会社)
分科会では、珍しく30人近い人数で話し合いをしましたが、皆さん本当にいい顔をしながら意見を言ったり、もらった意見をもとに議論をしたりしていました。やはりこうして集まって顔を合わせて話をすることは大事です。今日残念ながら来られなかった会員の方も、次回1月の常任幹事会・特別講演会、3月の埼玉全体会、6月の総会・50周年記念式典の日程はもう出ていますし、その間には会員交流や企業交流会もありますので、ぜひこの会のよさを共有できればと思います。
これから富永体制最後の流れになってきますので、お誘いあわせの上ご参加いただければと思います。それでは熊本を楽しみましょう。
・閉会宣言
小山 嘉一郎 副会長(小山企業株式会社)
本日の分科会では、50周年誌作成にあたって、非常にいい意見交換ができたのではないかと感じました。横浜大会のときに同じような話をして、倉庫業をアピールする動画をつくったらいいのではないかという意見が出ていたのですが、日本倉庫協会様のほうで「令和のイチオシ! 注目集める倉庫業」というPR動画ができていますので、ぜひ皆さんご覧になってください。また、日倉協のメルマガ登録もよろしくお願いします。私は広報担当の副会長なので、本日は日本倉庫協会様に代わりアピールさせていただきました。
以上をもちまして、第159回全体会熊本大会を終了いたします。
4.懇親会
バスで「城見櫓」に移動し、18時から永井雄大郎氏(株式会社永井運送)の司会により、懇親会が開催された。住永富司氏(熊本交通運輸株式会社)による乾杯の発声と同時に、大きな窓の外にライトアップされた熊本城が現れ、歓声が上がった。
5 .熊本復興応援観光 玉名駅長プラン
10月14日(金)、熊本復興応援観光「玉名駅長プラン」を催行し、31名が参加した。熊本駅に集合して、九州横断特急に乗車。宮地駅からは貸切くまモンバスで移動し、震災からの復旧が進む阿蘇神社を参拝しご祈祷を受けた。途中、阿蘇山の景色を楽しみ、郷土料理 高森田楽保存会にて昼食。地獄温泉清風荘にて、施設の方から被災と復興についてお話を伺ったのち湯治体験をして、熊本空港・熊本駅にて解散した。