倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会・第157回神戸全体会
日程:2022年4月21日(木)
場所:ホテルオークラ神戸(神戸市)
2022(令和4)年4月21日(木)、ホテルオークラ神戸(神戸市)にて倉青協常任幹事会、第157回全体会が開催された。「災害とその対応」をテーマにした今大会では、「人と防災未来センター」への見学会や、震災を経験した会員・OBが語る災害への取り組み事例の発表など、実践的で有益なプログラムが用意され、改めて防災と災害対策への意識を高める貴重な機会となった。
1.常任理事会
2.見学会 「人と防災未来センター」
3.第157回全体会
会長ごあいさつ
災害時の対策や防災の取り組み事例についての発表
各委員会報告/連絡・報告事項
1.常任幹事会
ホテルオークラ神戸「曙」にて、11時30分から常任幹事会開催。常任幹事36名が出席し、各委員会から活動報告があった。内容については全体会での報告のとおり。
2.見学会
バスにて移動し 「人と防災未来センター」を訪問。震災経験者の講和を聴いた後、施設内の体験型シアターや展示を見学した。
3.第157回全体会
15時30分からホテルオークラ神戸「平安」にて、第157回全体会が開催された。会員58名参加
司会 箱守 大輔 氏(京葉流通倉庫株式会社)
開会宣言
佐藤 知也 倉青協副会長(田辺倉庫株式会社)
日本は自然災害が多い国なので、歴史から学ぶことが大事だと思います。これより倉青協第157回全体会を開催します。
会長ごあいさつ
富永 太郎 倉青協会長(福岡倉庫株式会社)
ようこそ神戸全体会へ。今回はコロナのために一度延期をし、地元森本副会長、福田運営委員長をはじめ皆さんのご尽力で本日を迎えております。依然コロナ禍が続く中、各委員会も人数を絞った会合をするなど、今までとは少し違った運営となっている面がありますが、ご理解いただきたいと思います。
本日は、災害とその対応という大きなテーマを持った全体会になっています。95年に阪神淡路大震災、11年前には東日本大震災があり、今年3月16日にも東北で大きな地震がありました。我々は企業経営者として、そうしたリスクにどう備えていくべきなのか。先ほど「人と防災未来センター」を見学しましたが、この後は、太宰先輩、藤尾先輩、会員の山口さんを講師に迎え、震災の経験をどう企業経営に活かしているのか具体的なことを教えていただきます。講師の方々の貴重な取り組みをぜひ持ち帰ってください。
最後に、倉青協としてウクライナへの寄付を任意で募りたいと考えています。きちんと人道支援につながる寄付先を十分に検討の上、後日ご案内できればと思いますので、ご賛同いただける方はご協力をお願いします。
災害時の対策や防災の取り組み事例についての発表
「震災に強いフレコン開発」
「防災無線ネットワークについて」
株式会社白石倉庫 代表取締役 太宰 榮一 様
今年3月16日に起きた東北の地震による被害状況や、東北大との共同研究による災害時に備えた梱包資材(新型BOXフレコン)開発などを紹介。また、初動における防災無線ネットワークの重要性について語った。引き続き、東通インテグレート株式会社 川島様からIP無線システムについて説明があり、その後、東京にいるモバイル・クリエイト株式会社 森田様とつないでボイスパケット無線の実演を行った。
「震災後の心得」
神明倉庫株式会社取締役社長 藤尾 憲弘 様
震災後の初動に大事なのは、経営者が陣頭指揮を執ること。たとえ間違いであってもまず判断する。一番悪いのは迷って判断しないことであり、経営者として率先して責任を負う姿勢をもってほしい。また、震災後にもいろいろなことが起きるが、判断はその都度行うこと。判断の基準として会社の最新の経営状況、BSを把握しておくのが重要であることなど、経営者としての心構えについて語った。
「明日は我が身 近年多発する大都市自然災害、ジャパンリスクに対する備え」
山口倉庫株式会社 代表取締役 山口 広志 様
発災時、まずすべきことは情報収集であり、さまざまな情報を総合的に判断し、建設的に状況を打開改善すべく行動に移していくことが経営者に求められる。平時においては事例研究に努め、長期戦略を持つことが重要となるが、もっとも大切なのは人であり命。自然災害の脅威を学び対応するのも人であり、人材は宝。その宝を輝かせるために、人材育成(教育・躾)が大事になると語った。
各委員会報告
●運営委員会報告
福田 洋 委員長(岱明運輸株式会社)
<今後の予定>
▽第49回総会・第158回全体会・特別講演会(東京)
・開催日:2022(令和4)年6月2日(木)
・開催場所:芝パークホテル(東京)
・13名が卒業予定
▽第159回全体会(熊本大会)
・開催日:2022(令和4)年10月13日(木)、14日(金)
・開催場所:ANAクラウンプラザホテル熊本ニュースカイ(予定)
▽常任幹事会・特別講演会(東京)
・開催日:2023(令和5)年1月19日(木)
・開催場所:芝パークホテル(予定)
▽以降の全体会等スケジュール(予定)
・2023(令和5)年3月2日(木)、3日(金)頃 第160回全体会(埼玉)
・2023(令和5)年6月2日(金)頃 第50回総会・第161回全体会・50周年記念式典(東京)
広報委員会報告
淺野順一委員長(淺野運輸倉庫株式会社)
<活動報告>
▽倉青協内活動の積極的な発信
・倉青協リーフレットを現体制版にリニューアル
▽行政機関や外部団体との連携および情報交換
・2022(令和4)年3月24日 自民党本部において、自民党青年局・青冷協・倉青協との合同意見交換会を開催(自民党青年局14名、青冷協10名、倉青協11名参加)
▽各メディアとの連携
・カーゴニュース、輸送経済新聞社が、自民党青年局・青冷協・倉青協との合同意見交換会を取材。
・カーゴニュース3月31日発行・第5038号に「自民党青年局と倉庫行政で意見交換」と題して取材記事を掲載
▽防災無線ネットワークとの連携
・現状運用と並行してデータ通信によるモバイルメッセンジャーアプリを使用した新しいインフラを構築予定
会員交流委員会報告
社本崇志委員長(福玉精穀倉庫株式会社)
<活動報告>
・2021(令和3)年11月17日 西日本ブロック懇親会を縮小して少人数で開催
<活動予定>
・2022(令和4)年5月19日 20日、愛知県にて東日本ブロック懇親会を開催予定
企業交流委員会報告
湯川茂樹委員長(丸二倉庫株式会社)
<活動報告>
・2022年5・6月開催予定の佐川Xフロンティア様見学会は延期
→2022年9月頃に開催予定で調整中
・50周年誌作成はオンラインミーティングも活用しながら進めていく
・50周年誌に向け歴代会長5名の座談会を実施予定
連絡・報告事項
2022(令4)年4月現在 会員131名
【新入会員ご紹介】
2021(令和3)年12月
株式会社丸山運送 三浦 大 様(宮城)
*ご欠席
(紹介者 センコン物流株式会社 久保田 賢二様)
2021(令和3)年12月
ワールドライン株式会社 稗田 健吾 様(兵庫)
(紹介者 谷川運輸倉庫株式会社 谷川 隆史様)
当社は運送業がメインですが、この度倉庫業の認可を取得し、倉青協に入会させていただきました。これから講演会や勉強会、交流の場に積極的に出席し、皆さんと交流を深めたいと思っております。よろしくお願いいたします。
2021(令和3)年12月
株式会社永井運送 永井 雄大郎 様(熊本)
(紹介者 岱明運輸株式会社 福田 洋様)
2月に東京で行われた常任幹事会にオブザーバーで参加し、入会しました。全体会は初参加ということで、半分以上の方が初対面だと思いますので、後ほどご挨拶させていただきます。私自身、熊本地震で被災経験があり、本日の防災センター見学や先輩方の震災に関するお話は非常に勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします。
【ご就任】
2022(令和4)年4月
八光倉庫株式会社 池田 太八 様
代表取締役社長にご就任*ご欠席
2022(令和4)年4月
大阪屋運送株式会社 植原 英泰 様
代表取締役社長にご就任*ご欠席
2022(令和4)年1月
株式会社リクサス 土井 一正 様
代表取締役社長にご就任
昨年11月に創立60周年を迎えたのを節目に、今年1月1日付で私が代表取締役社長に就任しました。先日、銀行の書類に代表者印を押して、初めて代表権を持った重みをかみしめています。これから幾多の困難があるかと思いますが、倉青協の皆様からご指導、ご鞭撻をいただきながら、社長としてしっかりがんばっていきたいと思います。
2022(令和4)年1月
武蔵野物流株式会社 千代田 智光 様
代表取締役社長にご就任
社長就任にあたり、多くの皆様から祝電やお祝いを頂戴し感謝申し上げます。倉青協は野口さんのご紹介で、淺野先輩が会長の時に入れていただきました。取扱注意という背番号を背負いながら参加したのですが、池田さんは生意気だった私を温かく見守ってくれました。そして富永会長が副会長の時、運営委員長をやってみろと私を引きあげてくださって今があります。この会は本当に温かい会で、皆様のご厚意を感じています。少ない時間ではありますが、引き続き皆様方に懇意にしていただきたいと思いますので、千代丸をよろしくお願いいたします。
監事講評
池田 雅一 監事(東京倉庫運輸株式会社)
防災をテーマとした全体会で、まさに倉青協らしい事業だと感じました。常に備えをという思いを改めて持ち帰りたいと思います。10年ぶりの神戸大会ということで、前の時も参加しましたが本当にすばらしい街ですので、皆さまと楽しみたいと思います。本日はお疲れ様でした。
野口 英徳 監事(野口倉庫株式会社)
17、18年前にIT委員長をやっていて、神戸で森本君のお父さんにITを教えていただいたり、藤尾さんにあちこち連れて行ってもらったりしました。その後も神戸には縁があって、私が会長の時も谷川さんと一緒に週に3回くらい神戸に来ていました。富永会長体制の会は盛りだくさんで、みんなで組み立てているという感じがとてもいいと感動しています。山口さんのお話にもありましたが、縁と恩というのはつながりがあって、倉青協は一生の友、一生の仲間ができる場であり、そういう仲間でつくりあげている一番熱い会だと思っています。新しく会員になられた方もどんどん参加して濃い関係をつくっていただければいいと思います。
仲間でつくりあげている一番熱い会だと思っています。新しく会員になられた方もどんどん参加して濃い関係をつくっていただければいいと思います。
閉会宣言
小山 嘉一郎 副会長(小山企業株式会社)
本日は災害に関する全体会ということで、太宰先輩、藤尾先輩、山口さんに非常にためになるお話をしていただきました。富永会長が「変化、変化、変化」というテーマを掲げていますが、コロナ禍も3年目に入り、ウクライナ情勢も加わって、これからさらに大きな変化のうねりが起き、我々経営者は一層の適切な対応が求められる時代が来ると思います。そういう時こそ倉青協メンバーで胸襟を開いて語り合い、みんなで変化を乗り越えていけたらと思います。
4.懇親会・観光
17時45分から「平安」の間で、懇親会が開催された。感染対策に留意しながら、壇上では運営委員会による趣向を凝らした企画が披露され、和やかな笑いが広がる楽しいひと時となった。
翌4月22日(金)、観光組は淡路島にわたり、ニジゲンノモリのアトラクションやうずしお観光を楽しみ、日本最古の神社とされる伊弉諾神宮を参拝した。ゴルフ組は宝塚ゴルフ倶楽部でゴルフをプレーした。