倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会・第46回総会・第146回全体会
日程:2018年6月8日(金)
場所:芝パークホテル(東京都)
2018(平成30)年6月8日(金)、芝パークホテルにて倉青協常任幹事会、第46回総会、第146回全体会・講演会が開催され、77名の会員が参加した。前回の沖縄全体会でそろえた45周年記念のかりゆしを着用した会員も多く、和やかな雰囲気の総会・全体会となった。総会では、平成29年度の事業報告のほか、防災無線ネットワークに関わる会則改正や、YWマークの商標権更新などについて審議し、すべて承認された。全体会では、今回卒業となる会員の方々へ記念品の贈呈が行われた。全体会に引き続き、倉青協OBの鳥谷部眞美氏(株式会社ヤマウ鳥谷部臨港倉庫)を講師に迎え、講演会が開催された。その後、懇親会で親睦を深め、盛況のうちに会は終了した。
1.常任幹事会
2.第46回総会
会長ごあいさつ/来賓ごあいさつ/第1号~7号議案(平成29年度事業報告および決算報告など)
3.第146回全体会
各委員会報告/卒業会員への記念品贈呈とごあいさつ/新入会員紹介
4.講演会「ヤマウと海外事業」
株式会社ヤマウ鳥谷部臨港倉庫 代表取締役 鳥谷部 眞美 様
5.懇親会
1.常任幹事会
2.第46回総会
会長ごあいさつ
1年の振りかえりとして、事業報告を含めてごあいさつさせていだきます。この 1年、「温故知新 50周年とその先の未来に向かって」というスローガンのもと、優秀な副会長、委員長に支えられながら、多くの事業を実行してきました。
当協議会の要ともいえる運営委員会は、全体会を会員空白県かつ未開催県で実施するとし、昨年 10月には長崎で全体会を開催しました。今年 3月には 25年ぶりに沖縄で全体会を開催し、全員が創立 45周年を記念したかりゆしを着て、メモリアルな大会となりました。また、分科会では 6年ぶりにエイジグループを復活させ、 1月の常任幹事会後には各エイジグループで二次会を開催し、交流を深めました。
当協議会の頭脳であり、対外窓口である広報委員会では、国土交通省様はじめ各種団体との意見交換会を行っています。トラック協会青年部を皮切りに、全国産業廃棄物連合会青年部会、冷蔵倉庫業青年経営者協議会など、幅広く交流し懇親を図ってきました。
倉青協の理念「親睦と勉強」の勉強にあたる、研修を行うのが企業交流委員会です。これぞ倉青協といえる事業で、社員を対象としたトレーニングと交流がメインの手作りの企業交流会を開催してきました。これは 2003年の第 15代樋口会長の時代から続く事業で、今年で 15年目を迎えます。社員同士の横のつながりを広げて、各社の発展につながれば幸いです。
「親睦と勉強」の親睦に特化した会員交流を行う組織委員会では、日本列島を 3つのブロックに分けて、ブロック懇親会を開催しました。 9月の東京では、国会議事堂見学からの屋形船、 2月には倉庫の神様を祭る高倉神社を参拝しました。
各事業の事前調査を含め、毎月のように活動していたのがこの 1年でした。各事業とも多数ご参加いただき、ありがとうございました。 150名体制として皆さまに楽しんでいただき、何かを持ち帰っていただくことを念頭に準備を進め、その結果はおおむね好評だったのではないかと総括しております。この 45周年を機に、改めて先輩方が作り上げた歴史と我々の強固なネットワークを誇りに、続く世代に向けて残り 1年の任期をしっかり務めていきたいと思います。
来賓紹介
国土交通省 総合政策局物流政策課参事官(物流産業)室
大臣官房参事官(物流産業) 伊藤 博信 様
国土交通省 総合政策局物流政策課物流産業室
流通業務総合効率化事業推進官 神澤 直子 様
国土交通省 総合政策局物流政策課参事官(物流産業)室
課長補佐 青木 郁夫 様
来賓ごあいさつ
大臣官房参事官(物流産業) 伊藤 博信 様
本日はお招きいただきありがとうございます。今、物流の環境が大きく変わってきている中で、皆様方には倉庫という社会インフラを核に、地域の社会経済活動を支えていただいています。地元の荷主企業や配送業者など縦のネットワークで日々業務を進められる一方、このように全国の若手の同業者が集まって情報交換する横のネットワークをお持ちであることは、ビジネスを広げる意味でも有意義なことと思います。
皆様、さまざまな課題をお持ちだと思いますが、中でも人手不足は大きな問題だと言われています。そのために、省力化を図る倉庫オペレーションの事業化や、待ち時間対策のシステム導入、また、高齢者や女性の活用の促進などを、個々にご検討されていることでしょう。とくに女性の活用については、倉庫業界においても埼玉や神奈川など各地の倉庫協会で、女性の活躍に向けての指針、運動を進められており、非常に先駆的な取り組みだと思います。今、全国で働きたくても働けない母親が約 150万人と言われています。個社では難しいので、地元市町村や異業種と連携して取り組むのも一つのやり方かと思います。
物流倉庫は国民生活を支える重要なインフラであり、今後も物流事業がなくなることはありません。その中で、労働環境にいかに対応し、より魅力的な産業に変えていけるか。皆様は地域に根を張って、厳しい物流現場の中で努力されておられるということで、私どもも引き続きご支援していきたいと思っております。
総会 議案審議 議長:池田雅一会長
▼第1号議案 平成29年度事業報告および決算報告の件
事業報告は会長あいさつ参照、決算報告は配布資料のとおり
監査報告
「倉庫業青年経営者協議会の平成29年度決算につき、収支決算書と関係書類を照合調査したところ、適正かつ正確に処理されていることを確認いたしました」
平成30年5月14日 監事 曽根和光 太宰榮一 醍醐正明
▼第2号議案 剰余金処分(案)の件
詳細は配布資料のとおり
▼第3号議案 役員改選の件
新たに2名の常任幹事を任命(卒業による欠員に伴い)
佐志田雄太氏(佐志田倉庫株式会社:東京)運営委員会担当
森本真弥氏(森本倉庫株式会社:兵庫)組織委員会担当
▼第4号議案 平成30年度事業計画(案)および収支予算(案)の件
スローガン:「温故知新 ~50周年とその先の未来に向かって~」
事業計画:(事業スケジュールは運営委員会の項参照)
・全体会は、「親睦と勉強」を軸に、空白県かつ未開催県での開催とエイジグループ分科会を導入。総会後の全体会はセミナー方式の講演会とする。
・委員会活動は、現委員長が継続して担当
・創立45周年記念事業として、海外研修旅行(米国西海岸、7月5日~12日)を企画・実施
平成30年度収支予算(案):詳細は配布資料のとおり
▼第5号議案 会則改正の件
「第6章 防災無線ネットワーク」および「第7章 災害基金対策」に関する条項を追加
▼第6号議案 「YWマーク」商標権更新の件
倉庫業青年経営者協議会ロゴ「YW」マークが2018年2月に商標登録機関満了を迎えたことから、更新手続きおよび権利者名義の変更手続きを実行
▼第7号議案 ホームページ沿革更新の基本レイアウトおよびページ構成の件
2013年6月の40周年記念誌以降の沿革を更新
以上、第1号~第7号議案について審議の結果、満場一致で承認された。
3.第146回全体会
各委員会報告
運営委員会報告
高嶋 民仁 委員長(株式会社ウインローダー)
<平成29年度 事業報告>
第45回総会・第143回全体会 2017年6月9日(金) 東京
第144回全体会 2017年10月19日(木)、20日(金) 長崎
常任幹事会 2018年1月25日(木) 東京
第145回全体会 2018年3月8日(木)、9日(金) 那覇
<平成30年度 事業計画>
・委員会スローガンは「楽しかった! 今回はちょっとよかったよ」
・地元会員・運営委員・会員・事務局が一体となり、全体会の役割分担を強化
・何かを持って帰ることのできる全体会にする
・地方大会での分科会はエイジグループ別とする
・地方大会は2つの空白県かつ未開催地(新潟県、鹿児島県)での開催を予定
・他委員会との連携強化、全体会にて倉青協の集大成を目指す
<平成30年度 事業スケジュール>
・第46回総会・全体会 2018年6月8日(金) 東京
・第147回全体会 2018年10月11日(木)、12日(金) 新潟
・常任幹事会 2019年1月24日(木) 大阪
・第148回全体会 2019年3月7日(木)、8日(金) 鹿児島
広報委員会報告
<平成29年度 事業・活動報告>
「会員の企業価値向上とIT活用によるネットワークの構築と理念の共有」を基本方針に以下の活動を行った。
・倉青協内活動の積極的な発信
・メディアとの連携
・倉庫業関連団体・機関との連携と情報交換
国土交通省とのミーティング
倉庫業関連団体との情報交換(冷蔵倉庫業青年経営者協議会主催勉強会、全日本トラック協会青年部会との意見交換会、全国産業廃棄物連合会青年部協議会との意見交換会、自由民主党青年局および青冷協との意見交換会など)
倉青協歴代会長との意見交換会
・新たな団体・機関との連携と情報交換(日本パレット協会との意見交換会)
<平成30年度 事業計画>
引き続き、倉青協内活動の積極的な発信、メディアとの連携、倉庫業関連団体・機関との連携と情報交換、新たな団体・機関との連携と情報交換を進めていく。
企業交流委員会報告
<平成29年度 活動報告>
▽第 1 回企業交流会(厚木)
・開催日:2017(平成29)年11月8日(水)
*内容は前回報告のとおり
▽第 2 回企業交流会(草加)
・開催日:2018(平成30)年5月18日(金)
・開催場所:小山企業株式会社様 草加サービスセンター
・参加人数:会員40名、社員44名
・内容:見学会、説明会「日時収支管理手法と対応力強化ポイント」、グループディスカッション
<平成30年度 活動予定>
▽第 3 回企業交流会(川崎)
・開催日:2018(平成30)年11月(日程調整中)
・開催場所:ダイワコーポレーション様 川崎営業所
・内容:AI自動化システムの活用事例と見学体験会(シーオス様)
▽第 4 回企業交流会(仙台)
・開催日:2019(平成31)年5月17日前後(1泊2日を予定)
・開催場所:白石倉庫様(宮城県仙台市)
・内容:大規模災害時の実情と対応、その後の防災対策を学ぶ
組織委員会報告
<平成29年度 活動報告>
会員同士の一歩踏み込んだ交流を図ることを目的に、全国を3ブロック(東日本・東京・西日本)に編成し、親睦を中心に活動してきた。
<平成30年度 活動予定>
・東京ブロック懇親会
開催日時;2018(平成30)年9月5日
開催場所:兵庫県神戸市
地元幹事:森本倉庫株式会社 森本真弥氏
<会員人数>
2018(平成30)年6月 現在 153名(卒業会員9名含む)
平成29年度卒業会員に池田会長から記念品が贈呈され、一人ひとりあいさつを述べた。
▼ 2017 (平成 29 )年度卒業会員
吉井 久史 様 大善倉庫株式会社 代表取締役社長(岡山)
有田 真治 様 第一倉庫冷蔵株式会社 代表取締役社長(埼玉)*ご欠席
藤尾 憲弘 様 神明倉庫株式会社 取締役社長(兵庫)
三浦 征善 様 秋印株式会社 代表取締役(秋田)
澤地 守 様 弘立倉庫株式会社 代表取締役社長(東京)
鈴木 明弘 様 鈴木興産株式会社 代表取締役社長(東京)*懇親会よりご出席
永井 隆介 様 千葉港運倉庫送株式会社 代表取締役社長(千葉)*ご欠席
山田 邦博 様 千住倉庫株式会社 取締役社長(東京)
醍醐 正明 様 醍醐倉庫株式会社 代表取締役社長(東京)
▼卒業会員ごあいさつ
吉井 久史 氏(大善倉庫株式会社)
あまり参加できなかったのですが、参加するたびにいろいろ学ぶことができ、有意義でした。皆さんの中で、自分はなかなか参加できなくて影が薄いと思っている方も、安心してください。本人のやる気さえあれば必ず戻って来られます。きちんと卒業するようにしましょう。
藤尾 憲弘 氏(神明倉庫株式会社)
澤地 守 氏(弘立倉庫株式会社)
山田 邦博 氏(千住倉庫株式会社)
醍醐 正明 氏(醍醐倉庫株式会社)
花開いたのは樋口さんが会長の時で、運営副委員長になり全体会の司会を命ぜられました。当時司会者は固定制で、ウケることを言うという暗黙のルールがあり、とにかく数を打つうちに、スベることが全く気にならなくなり、怖いものがなくなりました。
2011年、震災直後の6月の総会から、第19代会長を拝命しました。「災害を学び、災害に備え、被災した会員たちを見守る」をサブテーマに、被災した神戸と仙台で全体会をしました。また、総会で「150人体制を目指します」と掲げて呆れられたのですが、皆さんのご協力によって、本当に150人体制ができました。40周年記念式典を行い、倉青協の歴史をまとめた冊子をつくったことも思い出です。
私は、倉青協の中で一つ自慢できることがあります。最初に参加したのは23年前、第77回全体会でした。今回が第146回で、全体会が70回あったのですが、じつは皆勤です。倉青協の衣笠と呼んでください。若い方はぜひ私の記録を超えることを生きがいにしていただければと思います(笑)
倉青協は本当にすばらしい会です。同じ業界で、同じ年代で、こんなにみんながすべてをオープンに語り合える会は他にないと思います。とくにここに来ていない方に、地方大会や企業交流会に参加いただき、倉青協のいいところを知っていただきたい。そうすればより参加率も上がるし、会員も増えると思います。倉庫業界を取り巻く環境は今大きく変わっていますが、倉青協は永遠に不滅です!
三浦 征善 氏(秋印株式会社)
鈴木 明弘 氏(鈴木興産株式会社)*懇親会にて
▼新入会員ごあいさつ
前例がないということでしたが、再入会を認めていただきまして、本当にありがとうございます。会社の事情で一度退会させていただきました。その際は当時の曽根会長にご心配、ご配慮いただき改めて御礼申し上げます。やる気がありました。だから、戻ってきました! 私が最初に入会したのは社本さんのお父さんが会長をされていた時で、今回は社本さんと同期ということでご縁を感じます。先輩方の息子さんもたくさんいらっしゃるようなので、また皆さんと仲良くさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
社本 崇志 氏(福玉精穀倉庫株式会社)
4.講演会「ヤマウと海外事業」
山本みゆき副会長(小樽倉庫株式会社)の企画により、ヤマウ鳥谷部臨港倉庫の鳥谷部眞美氏を講師に迎え、講演会が行われた。鳥谷部氏は平成11年に倉青協に入会、第19代醍醐会長体制で副会長を務め、平成26年に卒業。現在、本業の倉庫業を営みながら、台湾にラーメン店を出店し、自ら店頭に立とこともあるという。
講演で鳥谷部氏は、「海外事業を考えているなら『やめなさい』」とユーモアを交えながら、創業者である祖父の時代から海外へ出て事業を行ってきたこと、台湾貿易を経て2年前に台湾でラーメン屋を開いた経緯などについて語った。海外事業を始めるタイミングは、会社の業績がよく、プレイヤーがそろった時。ただし、その際は資金の流れを明確にし、会社への報告を怠らないことが重要だと、自身の経験を惜しみなく披露し、参加者も熱心に講演に聞き入っていた。
5.懇親会
17時半から、花島伸雄氏(楠原輸送株式会社)の司会により懇親会が開催された。池田会長のあいさつに始まり、馬場副会長の乾杯の発声で会はスタート。卒業会員、新入会員が改めてあいさつを述べたほか、新常任幹事となった佐志田氏、森本氏が意気込みを語るなど、楽しく賑やかな雰囲気の中で参加者は親睦を深め合った。