倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会・第129回全体会
日程:2012年10月18日(木)
場所:京王プラザホテル札幌(札幌市)
2012年10月18日(木)、京王プラザホテル札幌(札幌市)において、倉庫業青年経営者協議会各委員会・常任幹事会、倉庫見学会、第129回全体会が開催された。
綿密な下見会のもとに行われた今大会は、会員51名の参加を得て、盛況な会となった。
INDEX
1.各委員会・常任幹事会
2.見学会 日本アクセス北海道株式会社様
3.第129回全体会
会長あいさつ/来賓ごあいさつ/運営委員会報告/企業交流委員会報告/IT委員会報告/組織委員会報告/
40周年記念準備委員会報告/連絡事項
4.懇親会
会長あいさつ
醍醐 正明氏
醍醐倉庫株式会社
本日はご来賓として、国土交通省北海道運輸局 交通環境部長様、札幌倉庫協会会長 渡部正人様にご参列いただいている。また地元幹事の永原さん(共通運送㈱)、山本さん(小樽倉庫㈱)には大変お世話になり御礼申し上げる。
今大会では事前の下見会を3回も行い、また、たまたま2週間前に日本倉庫協会の協議委員会がこの京王プラザホテル札幌であり、今回を含めこの半年間で5回こちらのホテルにお邪魔している。
私は趣味がマラソンなので、地方に行くときは必ずランニングの道具を持って来ていて、こちらでも飲んだ翌日も早起きをして、観光名所の時計台、テレビ塔、大通り公園、早朝のすすきの、北海道大学のキャンパスなどいろいろ走った。
北海道大学の中にクラーク博士の像があるが、クラーク博士といえばボーイズビーアンビシャス。
我々はボーイズというにはとうが立っているが、事業を取り巻くビジネス環境が大きく変わっているなかで、我々も大きな志をもって、みんなで刺激を与え合いながらがんばっていかなければいけないと、走りながら思った。
倉青協というのは名前のとおり、青年経営者あるいは後継者という立場の50歳以下の近い年代のメンバーが集まって、倉庫業という同じフィールドで切磋琢磨する仲間の集まりだ。
そうしたメンバーが全国から一堂に会して、情報交換に努めたり、親睦を深めたりすることは大変意義があると思っている。今回の札幌全体会においても、皆さん、いろいろ刺激を与え合って、会社に何か一つでも持ち帰り、明日からのビジネスに生かしていただきたい。
ご来賓紹介とごあいさつ
国土交通省 北海道運輸局
交通環境部長
倉青協様の今年の活動方針は、「Action For Next Stage」をキャッチコピーとして、災害について学び、備え、見守っていくことだとお聞きした。
未曾有の災害となった昨年の東日本大震災から1年7か月が経つが、その間、倉青協様におかれてはさまざまな支援活動を精力的になされており、御敬服申し上げる。
災害時の物流を考えるに当たり、倉庫業はもちろん民間の物流事業者様の施設やノウハウを有効に活用させていただくことが非常に重要だと、改めて強く認識されている。
国土交通省としてもその点を踏まえた災害に強い物流システムの構築に向け、検討を進めている。
現在、全国すべての運輸局において、そのための協議会等をすでに開催あるいは準備を進めており、北海道ではつい一昨日、「北海道における民間の施設・ノウハウを活用した災害に強い物流システムの構築に関する協議会」をスタートさせた。
この協議会は北海道の自治体、物流関係者、そして運輸局等の国の出先機関から構成されている。
一昨日は第1回目の会合で、討議に入る前に勉強会を開催し、昨年の大震災を経験された方から講話をいただいた。
講師は宮城県倉庫協会の黒川会長様で、まさに修羅場を体験された方だからこその貴重な教訓を色々とお聞かせいただいた。
黒川様は約10年前、倉青協の第14代会長でいらしたとのことで、当時を振り返って、倉青協は大いに学び大いに遊ぶ場であった。
全国の多くの会員とネットワークを構築することができて本当に良かった、とおっしゃっていた。倉青協様は、1973年の結成以来、さまざまな先進的な活動をされており、そして物流革新に対処し倉庫業の基盤の確立・進展に御尽力してこられた。あらためて、敬意を表したい。
物流行政においては、いままで効率化、グリーン化が大きなテーマとなっていたが、昨年の大震災以降、「災害への対応」というテーマも新たに加わった。
このように倉庫の分野ではさまざまな課題があるが、私どもは倉青協の皆様と一緒になって、正にnext stageに向けて的確なactionをしていくことができればと考えている。
札幌倉庫協会
会長 渡部 正人 様
全国からようこそ札幌の地へ。
私は転勤族で、倉庫協会の活動は青森県、福島県、四国を経て今、札幌にいる。
当時、各地で協会の活動等をした関係で、倉青協の一部の方々とはもう10年前ぐらいからお付き合いしており、今日も何人かここにいらしている。
今お名前が出た黒川さんも、青森時代にご一緒し、同じ案件で困った内容が勃発して、お互いにいろいろ知恵を絞りながらその解決に奔走したことを覚えている。
北海道では、倉庫業を営んでいる事業者が420社近くある。
倉庫業協会としては、9つの地区協会があり、それを統合する北海道倉庫業連合会の会員が現在、215社。
その中で私ども札幌倉庫協会は、会員83社となっている。
北海道は食糧の自給率が200%を超えており、経済も物流関係も農産物中心に動いている。
北海道全体、会員215社の保管残高の上位5種類はすべて一次産品関係で、全体の55%を占めている。
第1位が米、2位が雑穀、3位が動物性肥資料、4位が麦、5位が砂糖だ。
従って農作物の出来不出来が直接的に会社の業績に直結する。
この3年間は不作、凶作、不作と続き、やっと今年8月以降の収穫期を迎え、麦、じゃが芋、玉ねぎが平年作より少しいい状況、また米は大豊作となった。
今、米の値段が上がっていて、まったく米が動かない状況で収穫を迎えたため、米を保管する場所が不足しているというのが北海道の状況だ。
麦も値段の関係で、例年3月には10万トンほどしか北海道内に保管量はないが、今年は30万トンを超えている。今年も昨年以上にとれているので、年明けもしくは年内から道内にある麦を大量に消費地、関東方面に動かさないと、来年とれる麦が入らない状況にある。
本日は懇親会にも参加させていただくので、今の北海道の状況等についてもお話できればと思う。
今日、明日と皆様方には研修、見学会、懇親会等いろいろなご予定があるとうかがっているので、この2日間有意義な内容になるようご祈念申し上げて、ごあいさつとさせていただきたい。
醍醐会長体制の最後の全体会に仙台を選んでいただいたことを感謝している。
昨年は復旧の年、今年が復興の年になり、来年は再生の年ということで、被災地はがんばっている。
その再生の年をスタートするタイミングで、3月に仙台で大会を開いていただけることに、地元としては強い思いを持っている。当日は、昨年皆さんに作業にも来ていただいた仙台港がどのくらい復旧したのかをご見学いただき、全体会、交流会を行いたい。また、我々の先輩の株式会社臼真倉庫の臼井社長が気仙沼市議会の議長をされており、気仙沼市でもバックアップしていただけるということで、翌日は南三陸町、気仙沼、陸前高田のほうまで足を延ばして被災地をご見学いただこうと考えている。また、被災地だけではなく平泉の世界遺産のほうへもご案内したい。
▽平成24年度第1回企業交流会
平成24年9月7日(金)、日に新た館株式会社様(本社 滋賀県蒲生郡)にて開催。
総勢56名、内社員35名。
全体の構成の60%が社員となった。
全体テーマは「失敗に学ぶ新規物流提案事例」。
日に新た館様、株式会社ダイフク様のご協力を得て、実際の導入の具体的な失敗事例を何件かお話しいただいた後、マテハン機器の施設見学を行った。
倉青協らしい面白い会となったが、グループ討議の時間がなく社員同士の交流が若干少なかったため、その点は次回に反省を生かしたい。
▽平成24年度第2回企業交流会予定
第2回は、2013年2月15日を東京で行うことを予定している。
社員の方だけの参加でも構わないので、ぜひたくさんの方にご参加いただきたい。
▽ホームページのリニューアル
データベースによる会員管理、全体会の出欠管理ができるシステムの検討のほか、Facebookとの連携による掲示板・アルバム機能の強化等も含め、現在新しいホームページを作成しており、本日も撮影に入ってもらっている。
▽使用端末のセキュリティ対策
IT化が進展し、情報がネット上に蓄積されることによって、なりすましによるハッキング等の危険性が高まっている。
パソコンはセキュリティソフト等で対策されているが、最近はスマホ、タブレット端末等を使用する方も多い。
そこで会員にアンケートを行い、どういった端末にはどういう対策をとればいいか、セキュリティ対策をアドバイスする。
▽Facebookを利用した情報発信、共有
倉青協では現在、公開、非公開のFacebookを使って情報発信、情報交換をしている。
インターネット、ソーシャルネットワーク等は新しいものが出てくると運用ルールが後追いになるが、所々問題も出てきているので、今後、ルールや運用規定もあわせてつくっていきたい。
なおトラブルを避ける意味で、懇親会以降の写真は掲載しないよう徹底をお願いしたい。
▽組織委員会の活動状況
6月の総会以降、6名の方にご参加いただき、本日現在会員125名。
今日は埼玉から緒方さん、神奈川から村松さん、また、地元北海道からオブザーバーの方にご参加いただいている。
醍醐会長体制になってから、27名の方に入会いただいた。
組織委員会では、新入会員の方に早く倉青協になじんでいただくため歓迎会を行う趣旨でスタートしたが、委員も少ないため追いつかない状況だ。紹介者に中心になっていただき、新入会員歓迎会をぜひ開催していただきたい。
いい例として、宮城県、埼玉県などは県の倉庫協会も含め、勉強会や食事会をするなど活発に交流活動をされていて、新人の方も入りやすいと聞いている。
倉青協は全体会が2回、総会1回、企業交流会2回を入れても、集まる機会は年に5回しかない。
入会したが全体会に出席されていない方もいるので、ぜひ地元で日ごろから交流を深めていただきたい。
倉青協では150名体制を目指しており、常任幹事会では常任委員には特命で新入会員獲得をお願いした。
またアンケート等を行い、倉青協のよさを知っていただき入会が増えるようにしていきたい。
▽40周年記記念誌の意義と状況
同じような問題意識や志をもつ本当の仲間がいることが倉青協のよさだと感じている。
そこで、歴代会長の座談会や協会員の方々から寄稿文、歴史と歩み、東日本大震災と倉青協の活動などを取りあげ、改めて倉青協とはどういうもので、今何をしていて、将来会員になる方々がどのようにこの会をつくっていって自分たちの会社、そして社会の役に立つようにしていくかを考えていただけるような記念誌をつくりたい。
会員だけでなく、社員の方にも読んでいただけるような内容にしたい。
最初は素人ばかりで難しいと思われたが、経験をお持ちの鳥谷部副会長に強力にバックアップいただき、現在月1回、醍醐会長をはじめ、編集プロダクションそのほか各方面のプロに参加いただきながら、議論を重ねている。
想像以上にレベルの高いものができると思う。
▽40周年記念式典について
冊子の準備が先行しており、12月からは記念式典の準備のほうに注力していく予定。
<40周年記念式典・パーティ>
日時:2013年6月11日(火)
会場:芝パークホテル
連絡事項
新着情報の紹介(詳細はホームページ新着情報をご覧ください)
【新入会員ご紹介】
2012/08/20 株式会社リクサス 土井 一正 様
2012/09/04 株式会社合通 大和 弘文 様
2012/09/10 大宮倉庫株式会社 村松 高行 様
2012/09/12 株式会社ナガオ 緒方 伸二 様
2012/10/01 新流通倉庫株式会社 五味 大和 様
2012/10/09 東海海運株式会社 鶴岡 秀将 様
本日(10月18日)現在会員125名
【就任のお知らせ】
2012/06/29 大沢運送株式会社 大澤 隆 様 代表取締役社長にご就任
「本日はたくさんの来賓にお越しいただいています。全体会に引き続き、札幌倉庫協会会長の渡辺様、また今回地元幹事を務めている山本みゆきさんのお父さんで、倉青協第8代会長の山本先輩(小樽倉庫㈱)、また、ベッキーこと松下先輩(㈱新札幌倉庫)もいらしています。札幌全体会では下見会を3回、プラス有志で1回やっており、松下先輩にはすべてにフル参加いただきました。最近知ったのですが、北海道の水産、農業含め年間1.3兆円とのことですが、観光業も1.3兆円ということで、水産農業に匹敵する売上をあげられているそうです。その中心がこのすすきのです。今日も盛りあがっていきましょう。なお懇親会にあたり、マルコ物流の遠藤さんから日本酒一升瓶2本、差し入れをいただきました。また山本先輩、松下先輩から金一封をいただきました。ありがとうございます」
「ようこそ札幌へお越しくださいました。
54歳になり、4年前にようやく卒業させていただき、平平凡凡と過ごしていました。前回は5年前、2007年9月に札幌で開催し、その時は札幌三信倉庫の小野さんもまだ現役で、永原さんと山本さんがまだ入りたての頃で、私と小野さんで一生懸命セッティングさせていただき、何とか終えてこれでしばらく来ないだろうと思っていたら、5年でまた来ました。小野さんは早すぎると言っていましたが、私としては全然早くなくて、3年後でも2年後でも来てください。北海道の経済が厳しい中、昨日からごく一部の方には札幌のごく狭いエリアでお金を使っていただき、ありがとうございます」