倉庫業青年経営者協議会
常任幹事会・第40回総会・第128回全体会
日程:2012年6月6日(水)
場所:ホテルJALシティ田町東京(東京)
2012年6月6日(水)、ホテルJALシティ田町東京にて、倉庫業青年経営者協議会の常任幹事会、第40回総会ならびに第128回全体会が開催された。2期目を迎えた醍醐会長体制のもと、引き続き「Action For Next Stage」をテーマに、災害について学び、備え、見守っていくという活動方針を再確認した。SBSホールディングスの鎌田正彦代表取締役による講演も行われ、充実した大会となった。
INDEX
1.各委員会・常任幹事会
2.第40回総会・第128回全体会
3.講演会「創業25周年を振り返って」 鎌田 正彦 様(SBSホールディングス株式会社 代表取締役)
4.懇親会
会長あいさつ
醍醐 正明会長
醍醐倉庫株式会社
淺野前会長から会長職を引き継ぎ、丸一年が経った。大震災の影響などもあり、我々を取り巻く経済環境は厳しいが、各会員企業ならびに倉青協が次のステージに行けるように、やるべきことをしっかりやろうという思いで「Action For Next Stage」というテーマを掲げた。
親睦と研修という二大テーマに磨きをかけ、全体会ならびに社員が参加する企業交流会を開催し、より充実した会になるよう努めてきた。
また、災害について学び、備え、見守るというサブテーマを設け、3月には阪神淡路大震災を経験した神戸で全体会を開催。来年3月には3・11から丸2年経過した仙台にて全体会を開催する予定だ。少しでも災害について考え、きちっと備え、被災した皆様を見守っていけたらと考える。
昨年6月に12名の会員が卒業され、これから卒業生が増える時期にあることに危機感を持ち、初めて組織委員会を立ち上げ、150名体制を目指して活動を進めている。皆様のご協力により、昨年の総会以降21名の新入会員にご入会いただいた。今日3人が卒業され、会員数は119名になる。来年の総会で150名体制を実現するには、あと31名ご入会が必要だ。皆様にはますますのご協力をお願いしたい。
来年6月は、倉青協創立40年の節目に当たる。そこで総会後に40周年記念式典を開催し、あわせて40周年記念誌を発行する予定。また、ホームページもリニューアルして、倉青協の活動が一般の方にもわかりやすいかたちを目指しつつ、倉青協のメンバーが交流を深められるような環境をつくっていきたい。
これからの1年間も、さらに倉青協が盛り上がり、会員企業の皆様により役立つ会になるよう頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
監査報告
会計監査報告 淺野監事
「事務局の斎藤さんの大変なご苦労と醍醐会長の熱い思いがこもった決算報告でした。平成23年度決算について、正確かつ適正に処理されていることを確認いたしましたのでご報告申し上げます」
■議案審議 議長:醍醐会長
▼第1号議案 平成23年度事業報告および決算報告
▽事業報告
平成23年度のおもな活動は、以下のとおり
・平成23年6月8日 第39回総会・第125回全体会(東京・芝パークホテル)、71名参加
・平成23年8月26日 平成23年度第1回企業交流会(東京・株式会社オーティーエス)、51名参加
・平成23年10月13日 第126回全体会(佐賀・唐津シーサイドホテル)、49名参加
・平成24年1月30日 常任幹事会(東京・芝パークホテル)、27名参加
・平成24年3月8日 第127回全体会(兵庫・神戸ポートピアホテル)、63名参加
・平成24年4月27日 平成23年度第2回企業交流会(三重・生川倉庫株式会社)、69名参加
▽2011(平成23)年度決算報告
2011(平成23)年度収支決算書のとおり
▼第2号議案 剰余金処分(案)
詳細は当日配布資料のとおり。
上記第1号議案、2号議案に関し、満場一致で承認。
▼第3号議案 特別会計承認の件
・昨春は東日本大震災を受け、義援金を募り宮城県会員に対して物的支援、人的支援を行った。昨年6月の総会をもって支援活動はいったん完了となったが、福島県会員の山口倉庫様から、原発の問題で福島も困っているという話があり、平成23年7月4日に常任幹事会メンバーを中心に現地を視察。その後、再度義援金を集め、昨年8月8日から12日まで、東日本倉庫様に13名が入って支援活動を行った。義援金は会員29社から133万円集まり、福島の人的支援活動に関する傷害保険料と現地交流会の支出を差し引いて、現在、繰越金として117万9250円が残っている。先立って常任幹事会でも意見交換を行い、被災した会員企業にパレット、ヘルメット、タオルなど、物として何か寄贈する案や、物流専門紙に年1回「倉青協と震災」というテーマで記事広告を打つなど、いろいろな意見が出た。来年3月までにどのようなかたちで繰越金を使うかを検討し実行したい。
▼第4号議案-1 平成24年度事業計画(案)
1.倉青協基本方針
・テーマは「Action For Next Stage」を継続。また、引き続き災害について学び、備え、見守っていく。
2.活動内容
・年3回の全体会開催
・会員企業の社員による企業交流会の実施
・世代交代期を迎え、会員150名体制に向けた会員増強活動の実施
・創立40年に向けた記念式典の開催、記念冊子の発行
・HPリニューアルを行い、被災会員企業の復興状況、活動状況を継続して見守る
3.会議予定
第129回全体会 平成24年10月18日 札幌にて開催
常任幹事会 平成25年1月 東京にて開催
第130回全体会 平成25年3月21日 仙台にて開催
第41回総会・第131回全体会 平成25年6月 東京にて開催
4.各種団体との連携
国土交通省: 「勉強と親睦」の理念のもと、積極的な参加をお願いする
日本倉庫協会: 倉青協OBの方々を通じ空白県の会員紹介をお願いする
日本倉庫経営者倶楽部: 正副会長会を開催し、二世会員の入会をお願いする
▼第4号議案-2 平成24年度収支予算(案)
詳細は当日配布資料のとおり。
<予算補足説明>
今年度はHPリニューアルのため、ホームページ関連事業費について昨年度より120万円増額し220万円計上。また、40周年記念式典は来年度の開催だが、記念冊子は今年度中の完成を目指しているため、40周年記念事業費を200万円計上。
上記事業計画案、収支予算案を満場一致で承認。第40回総会閉会。
第128回全体会
国土交通省大臣官房参事官
金井 昭彦 様
この1年、物流行政は震災からの復旧・復興、そして防災対策を中心に取り組んできた。同時に、今後懸念される首都圏直下地震など大規模災害に備え、全国を4ブロックに分けて自治体の防災部局と物流事業者を中心に集まっていただき、議論を重ねてきた。今年3月に官民の役割分担の方向性を確認するとともに、全国395か所の民間物資拠点をリストアップ。あわせてその中から63か所に非常用電源、非常用通信の補助を実施した。倉青協の皆様にご協力いただいたことで、一定の成果を上げることができた。
経済状況を見ると円高、EU危機、中国の減速ということで世界経済が不安定化している。一方、国内では電力問題、原油の高騰などいろいろな課題がある。景気も回復してきているとはいえ、不安定要素がある中で、我々も総合物流施策大綱という総合的な施策に基づいて行政を進めてきた。来年で5年間の期限が切れるため、現在、新たな施策大綱の議論を進めているが、そこでは荷主企業に合わせた物流企業の国際展開が一つのテーマで、また効率化、環境も今まで通り注力していく。さらに災害という大きなテーマも含めて検討していきたい。
今年は倉庫税制の見直しの年でもある。物流総合効率化法に基づいた税制になっているが、その見直しも視野に、災害という観点も入れて、新たな取り組みをしたい。とくに中小企業の皆様がこれからどのように倉庫業を展開されていくのかという視点を取り入れて見直しを検討していきたい。予算要求についても、倉庫業にかかわる新たな事業展開ができないかと考えている。
課題が山積だが、倉庫業は物流を支える、経済活動を支える基本的なインフラとして非常に重要な分野であり、私どもも全力でそれを支えるべく、施策を展開していきたい。
*公務ご多忙のため、総会前にごあいさついただき、その後ご退席。
一般社団法人 日本倉庫協会
理事長 谷山 將 様
この1年間で、倉青協という名前に関心をもったことが二つある。一つは、イタリアで国際倉連が行われて、倉青協メンバーやOBの方がたくさん来られていた。お話をする中で、OBの方々はなかなかアイデアのある方々だと思った。もともと国際倉連は倉青協が中心的に動いていて、その中で日倉協も関わってきたかたちだ。倉青協の昔のOBは、国際倉連での倉青協の活動について紹介し、拍手喝さいを受けたりしていて、すごい団体だと感じた。
二つ目は、倉青協のホームページを見ていたら、倉青協の創生期の新聞記事が載っていた。かつての活気あふれる様子が伝わってきて、やはり歴史のあるすごい会なのだと思った。この1年間で倉青協のことを思い出した二つのエピソードだが、そういう意味で皆様も非常に潜在的な能力があり、これからの新しい日本を背負っていく経営者の方々だと思う。
昨年の日倉協では、二つの新しいことをやった。東日本大震災に関する件と、一般社団法人への変更だ。そのほか研修活動を通常やっていた。
1,2月頃に次の年の事業計画を考えていたが、来年何をやろうかというときに、こういう団体だと去年やったことをやろうという考え方になる。それは悪いことではないが、なかなか新しいアイデアが出てこないのが私の悩みだった。昔、日倉協は10年ぐらい前に構造改革委員会をつくり、会の活動を活発にするために今の委員会制度をつくった経緯がある。現在行っている日倉協独自の教育研修活動もその成果だろう。
今、私がそういう大改革をする気はないが、例えば空洞化が進んで製造業が海外へ出ていく中で、日本の倉庫業は国内だけでやっていけるのかといった大きな課題は常にある。大手は製造業について海外に行くこともあるが、中小企業の社長にまでは製造業から声はかからない。そうすると我々は仕事がなくなってしまうという話をよく聞く。そういうところに、日倉協としてお手伝いできることはないのかといった議論している。
皆様にもし新しい斬新なアイデアがあれば、ぜひ私のところに言っていただきたい。それによって、日倉協の活動がより活発化するのではないかと思う。倉青協の新年度の事業計画にも日倉協との連携とあったが、ぜひどんどん意見を言っていただければありがたい。
・今年も組織委員会は会員増強による倉青協の活性化を目標に活動していく。
・昨年は会員102名でスタートし、21名が入会、1名が退会されて、現在122名。本日の総会で3名がご卒業され、明日から119名で今年度がスタートする。今日は14名の新入会員が参加。
・昨年会員アンケートを実施して会員候補をご紹介いただき、その結果ご入会いただいた方も多い。先日、静岡県倉庫協会の会合に参加して勧誘したら手ごたえがあった。倉庫協会の活用は重要なので、後日、各県の倉庫協会で倉青協メンバーになりうる人の情報を集めるよう、お願いのメールを出す予定なのでご協力いただきたい。
・この後の懇親会では新入会員用の卓を用意している。
●本日のご卒業会員のご紹介
吉原食糧(株) 吉原 元也 様
山崎商事(株) 山﨑 健太郎 様(本日欠席)
(株)日本デリバリーセンター 浜田 広志 様
●平成24年度新入会員のご紹介
八潮運輸(株) 宮地 宙 様
新興海陸運輸(株) 西川 聡 様
(株)後藤回漕店 後藤 大悟 様
松葉倉庫(株) 松葉 秀介 様
関西運送(株) 松本 忠士 様
伏見倉庫(株) 山本 章雄 様
(株)ライフサポート・エガワ 江川 哲生 様
(株)間口 間口 倫典 様
熊井倉庫(株) 熊井 茂行 様
国立倉庫(株) 三田 朋之 様
▼新着情報
2012年6月1日
丸山物流(株) 小田 博之 様 執行役員 倉庫部長 ご就任おめでとうございます。